「その厨房、本当に安全ですか?」
- ㈱ロトス

- 4月11日
- 読了時間: 2分

―相次ぐ衛生事故、今問われる“見えないリスク”の管理力―
2025年3月、関東のある介護施設でノロウイルスによる集団感染が発生。利用者21名と職員3名が嘔吐・下痢などの症状を訴え、数名が入院する事態となりました。保健所の調査により、厨房内での「手洗い不徹底」と「器具の消毒不足」が原因と判明。施設は一定期間の新規受け入れ停止を余儀なくされました。
実はこのような衛生管理ミスによる事故は全国で年間100件以上報告されており、決して他人事ではありません。特に3月〜5月はウイルスや細菌が繁殖しやすい“危険期”ともいわれ、厨房内の小さな見落としが命取りになることも。
■ あなたの施設は大丈夫?今すぐできる対策
厨房の衛生ルールを再点検 アルコール消毒の使用タイミング、調理器具の区分管理、冷蔵庫の温度確認など、「当たり前のこと」こそ形式化・チェックリスト化を。
第三者の視点での衛生診断 自社では気づけないリスクも、外部の衛生コンサルや給食業者によるチェックなら見えてきます。半年に1度の“外部監査”がおすすめです。
調理委託を選択肢に もし人手不足や管理体制に不安がある場合は、専門業者への部分委託・全面委託も現実的な選択肢です。食中毒リスクの分散にもつながります。
一度事故が起これば、信頼の回復には数年かかることもあります。“何も起きていない今こそ”リスクを見直すチャンスです。厨房の安全は、利用者の命を預かる責任そのもの。油断のない体制づくりが、これからの介護施設経営の鍵を握ります。



コメント